令和5年春の新型コロナウイルスワクチン接種について

 

お願い:当院かかりつけ以外の方で64歳以下の方は、今回のワクチン接種に関しては当院では主治医の許可(基礎疾患が現在も治療中、またはワクチン接種が必要な高リスクな方)の確認をお願いしています。あらかじめ主治医とご相談の上、ご予約ください。

 5月8日から2価ファイザーワクチン(BA4-5)の令和5年春接種を開始します。接種券の届いた方(主に6回目の65歳以上、12〜64歳で基礎疾患のある方、医療機関・高齢者障害者施設等の従事者等)は接種可能です。基本的には、当院かかりつけでワクチン接種歴の確認できる方は予約不要で診察時に、その他の方は月火水金の午後、木土の午前に電話予約の上でワクチンの接種はお願いしています。ワクチンが6人用なので、希望患者の数に応じて調整させていただく場合がありますのであらかじめご了承ください。

 ワクチン予約電話 080-6920-2367

胃内視鏡検査の中止について

当院では、胃内視鏡検査は施行しておりませんので、ご了承ください。

当院における高齢者肺炎球菌ワクチン接種の考え方について

2017年1月25日に高齢者(65歳以上)の肺炎球菌ワクチンについてNHKのガッテンで取り上げられ、多くの患者さんから問い合わせがあり、当院における考え方を説明させていただきます。

65歳以上の高齢者の方に必要な肺炎球菌ワクチンには、2種類あります。まずは、ニューモバックス®という23価莢膜ポリサッカライドワクチンがあり、現在65歳以上の高齢者に定期接種制度(初回のみ半額補助あり)の対象となっているワクチンです。こちらは、肺炎球菌による肺炎の重症化を防ぐ効果が高いですが、効果が5年で繰り返し接種する必要があります(当院では、自費の場合1回8000円)。もう一つは、小児に用いられていたプレベナー®13価結合型ワクチンで、こちらは自費のみですが、2015年から65歳以上の高齢者にも接種可能となりました。こちらは、肺炎球菌の定着を防ぎ、効果は一生持続すると言われています(当院では1回9000円)。米国では、両者を接種することによる相乗効果が指摘されていて、2014年から両者の接種を推奨しています。現時点では、日本人におけるエビデンス(臨床効果における根拠)は未確立とされています。従って、当院では、肺炎に罹患しやすい高齢者の方には、以下のメニューで両者の接種をおすすめしています。特に、プレベナーを接種した方には、ニューモバックス®の再接種は重症疾患のない方には必要ないと考えています。

A)65歳以上で重症疾患のある方でニューモバックス®未接種の方プレベナー® → 6か月から1年後ニューモバックス®
B)65歳以上でニューモバックス®未接種の方ニューモバックス® → 1年後プレベナー®
C)65歳以上でニューモバックス®接種すみの方1~5年後にプレベナー®(期間は相談)
D)60~64歳の心・腎・呼吸器重症疾患またはHIV患者の方ニューモバックス® → 65歳プレベナー®

尚、名古屋市は65歳以上の方で初回の方のみ、年齢に関わらずニューモバックス®は任意接種(補助あり)の対象となります。

帯状疱疹ワクチンの接種費用助成について

2020年3月1日より名古屋市では、50歳以上の方に帯状疱疹ワクチンの接種費用助成が始まっています。

帯状疱疹とは

多くの人は子供の時に感染する水ぼうそう(水痘)のウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で、体の片側(最初は必ず体の左右どちらか片側)の一部にピリピリした痛みがあり、徐々にその部分に一致して赤い水ぶくれ(水泡)を伴う発疹ができる病気です。皮膚の神経に沿って発症する特徴的な発疹ですぐにわかると言われていますが、発疹が出にくい場合もあります。発症からなるべく早く抗ウイルス薬を投与しないと治りが悪なると言われており、発症3日以内のできるだけ早くから治療を開始することが良いとされています。一般的には3—4週間で治癒しますが、もし、治療がうまくいかないと、痛みがどんどん悪化して数ヶ月以上治らない、神経痛が残る、発疹が全身に広がり治らないなどの後遺症が残ります。  日本人の成人90%以上は、このウイルスが体内に潜伏していて、病気などで免疫力が低下した時や無理をして体力が低下した、ストレス過多などの時に発症することが多いとされています。特に、50歳代から急激に発症する割合が高くなり、帯状疱疹患者の70%が50歳以上で、80歳までに全ての高齢者の3人に1人が発症するとされているよくある病気です。

帯状疱疹ワクチン

一般にお子さんが摂取している水痘ワクチンと同じ水痘生ワクチン(ビケン) と、不活化ワクチンである帯状疱疹サブユニットワクチン(シングリックス)の2種類があります。

生ワクチン病原性を弱めた細菌やウイルスそのものを成分としたワクチン
不活化ワクチン病原性を無くした細菌やウイルスの一部を成分としたワクチン

ビケン(生ワクチン)

1回接種 自費8400円 50歳以上名古屋市補助 4200円
50歳以上で1回接種し、5〜7年後に再接種が推奨(ただし、補助は1回のみ)

帯状疱疹発症率51.3%減少
重症化61.1%減少
帯状疱疹後神経痛66.5%減少

特徴

1回接種、価格が安い、注射の痛みが少ない、
ワクチンによる帯状疱疹合併の可能性が0ではない(現時点で5/330万名以下の確率、0.00015%)

シングリックス(不活化サブユニットワクチン)

2回接種 自費21600円×2 50歳以上名古屋市補助 10800円×2 
50歳以上で2回接種(2ヶ月間隔)追加接種不要(2020年時点) 

帯状疱疹予防50歳以上有効性97.2%70歳以上有効性97.9% 
帯状疱疹後神経痛予防50歳以上有効性100% 70歳以上有効性85.5%

特徴

2回接種、価格が高い、注射の痛みが強い、新薬で長期成績が不明

当院の方針

帯状疱疹ワクチンは、癌や免疫病のある方にはシングリックスをお勧めしていますが、その他の方にはビケン生ワクチンをお勧めしています。50歳未満の方でも、希望者には自費で接種も可能です。基本的には、予約制です。詳細は、お電話でお問い合わせください。
自費にて接種済みの方も接種補助の対象になりますが、接種間隔はご相談ください。また、帯状疱疹を最近発症した方も接種対象ですが、こちらも接種時期についてはご相談くだい。

※上記内容は、あくまでも当院での帯状疱疹ワクチンに対する現時点での見解であり、今後新しい知見があれば随時更新予定です。 

認知症高齢者の運転免許書更新等に関する診断書作成について

平成29年3月12日の道路交通法改正によって、75歳以上の高齢者の方で
1)免許更新時における認知機機能検査で認知症疑い
2)一定の違反をした場合の臨時認知機能検査で認知症疑い
の場合は、かかりつけ医等を受診して「診断書」が必要となります。

当院では、かかりつけ患者さんに対して「診断書」を発行させていただくだけでなく、適切な認知機能検査を行い、免許書の自主返納*1についてのご相談にも対応します。

診断書作成に必要な検査(保険適応)

  1. 問診、ご家族からの情報
  2. 身体診察、神経学的所見、身体機能検査
  3. 認知機能検査:MMSE、長谷川式認知症スケールなど
  4. 画像診断:MRI、CTなど
  5. その他の検査:一般採血、甲状腺機能検査など
  • かかりつけ患者さんで、検査施行済みの場合は不要です(当院では、高齢者の患者さんには、事前検査を勧めています)。
  • 診断書(自費5400円)
  • 自主返納*1を選択された場合は不要です。

お問い合わせは、たけうちファミリークリニックまでお願いします。ただし、初診や検査依頼のみの患者さんには対応しておりません(当院は専門病院ではないため)。

*1 運転免許書の自主返納

運転免許書の有効期限内に、運転免許が不要になったり、病気等で運転に自信がない、実際に運転できない方などが、ご自身から申し出て警察署に免許書を返納することです。その際には「運転経歴証明書」が発行され、65歳以上の方は「高齢者運転免許自主返納サポーター」として登録している店舗などで割引などの特典が受けられます。

https://www.pref.aichi.jp/police/menkyo/tetsuzuki/koushin/menkyo/koureisya.html

便秘薬の最新情報

慢性便秘症とは

慢性便秘症の診断基準(成人)慢性便秘症診療ガイドライン2017

1.「便秘症の診断基準」

以下の6項目のうち、2項目以上を満たす

  • 排便の1/4超の頻度で、強くいきむ必要がある
  • 排便の1/4超の頻度で、兎糞状便または硬便である
  • 排便の1/4超の頻度で、残便感を感じる
  • 排便の1/4超の頻度で、直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある
  • 排便の1/4超の頻度で、用手的な排便介助が必要である
  • 自発的な排便回数が、週に3回未満である

2.「慢性」の基準

6か月以上前から症状があり、最近3か月間は上記の基準を満たしていること

小児の慢性機能性便秘症の診断基準(小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン)

Neonate/Toddler

4 歳未満の小児では、以下の項目の少なくとも 2 つが 1 か月以上あること

  • 1 週間に 2 回以下の排便
  • トイレでの排便を習得した後、少なくとも週に 1 回の便失禁
  • 過度の便の貯留の既往
  • 痛みを伴う、あるいは硬い便通の既往
  • 直腸に大きな便塊の存在
  • トイレが詰まるくらい大きな便の既往

随伴症状として、易刺激性、食欲低下、早期満腹感などがある。大きな便の排便後、随伴症状はすぐ に消失する。
乳児では、排便が週 2 回以下、あるいは硬くて痛みを伴う排便で、かつ診断基準の少なくとも 1 つ がある場合、便秘だとみなされる。

Child/Adolescent

発達年齢が少なくとも 4 歳以上の小児では、以下の項目の少なくとも 2 つ以上があり、過敏性腸症 候群の基準を満たさないこと

  • 1 週間に 2 回以下のトイレでの排便
  • 少なくとも週に 1 回の便失禁
  • 便を我慢する姿勢や過度の自発的便の貯留の既往
  • 痛みを伴う、あるいは硬い便通の既往
  • 直腸に大きな便塊の存在
  • トイレが詰まるくらい大きな便の既往

診断前、少なくとも 2 か月にわたり、週 1 回以上基準を満たす

日常生活からの便秘対策

食物繊維食物繊維が不足していると考えられる場合には、1日当たり成人男子20g以上、成人女性18g以上の摂取を推奨(両てのひらにのる野菜を毎食)。ただし、過剰摂取は逆に便秘の原因になります。
発酵食品ヨーグルトなどの乳酸菌食品で腸内細菌のバランス改善効果。
水分摂取水分不足の予防により効果が期待できる。朝起きたときの副交感神経が優位な際の飲水はより効果的だが、過剰摂取に気を付けます。
運動運動による腸蠕動の活発化などの効果が期待できます。
マッサージ1日15分のマッサージ(へそを中心に「の」の字を書くように)が有効です。温罨法と言って温めるのも有効で、入浴中などにも定期的に施行します。
排便姿勢ロダンの考える人(かかとをあげ、両肘は太ももの上に置き、前傾姿勢になる)がいいとされますが、転倒しないように気を付けましょう。
排便習慣毎日、排便がなくても定時に便器に座り、排便を試みることも有効です。
シャワートイレ排便なくてもシャワートイレで肛門に刺激を与えることも有効です。

便秘薬(当院で使用している薬)

浸透圧性下剤

  • 塩類下剤…酸化マグネシウム、マグミット、硫酸マグネシウム
    腸管から吸収されにくい水溶性無機塩類で、浸透圧作用によって腸内容の水分を維持し、腸の蠕動も促進するWの効果。効果は早く1-2時間で有効とされ、習慣性が少なく、長期使用も可能(腎機能障害には注意)。
  • 糖類下剤…ラクツロース、モニラック、D-ソルビトール
    消化されない非吸収性の糖類の作用で、浸透圧により水分を保持するだけでなく、腸内細菌によって変化し、腸を活性化します。

刺激性下剤

  • アントラキノン系…プルゼニド、アローゼン、センノシド
    大腸粘膜を刺激して蠕動を起こさせ、排便を促す。服用後6-15時間かかって排便させるため、就寝前に服用する。連用により刺激性が低下する可能性があり、依存性もあるので、短期使用が勧められる。
  • ジフェニール系…ラキソベロン、ピコスルファートナトリウム
    液体で量が調節しやすく、飲みやすい特徴がある。

直腸刺激剤

  • ビサコジル坐薬…テレミンソフト
    直腸粘膜を刺激して、排便反射を誘発する。
  • 炭酸水素ナトリウム配合剤…レシカルボン坐薬
    肛門から挿入後、体温で温められて、炭酸ガスを発生し、直腸を刺激する。
  • グリセリン浣腸
    グリセリン液で直腸壁からの水分吸収に伴う刺激にて蠕動を促進し、また、便を軟化・膨潤させて糞便を排泄させます。

漢方薬

大建中湯、麻子仁丸、大黄甘草湯、大承気湯、防風通聖散など

合剤

セチロ(ダイオウ、センナ、オウレン、マグネシウム)

新しい便秘薬

  • アミティーザ(ルビプロストン)1日2回朝夕食後内服
    小腸上皮頂端膜に存在するClC-2クロライドチャネルを選択的に活性化することで、腸管内への水分分泌を促進し,糞便の腸管内輸送を高めて排便を促進するという全く新しい作用の便秘薬です。
  • リンゼス(リナクロチド)1日1回朝食前内服
    腸管の上皮細胞に存在するGC-C受容体に作用し、腸管内への水分分泌を促進し、小腸運動を活性化して、便通を改善します。また、神経線維に作用して、腹痛や腹部不快を改善します。
  • グーフィス(エロビキシバット)1日1回夕食前内服
    大腸内での胆汁酸の吸収を抑制することで、大腸内の水分分泌を増加し、胆汁酸の刺激で大腸運動を促進します。効果発現まで5時間以上かかります。
  • モビコール(ポリエチレングリコール製剤)1日1-3回水に溶かして内服
    ポリエチレングリコールが水分を保持することで、便通を改善します。即効性はなく、1週間くらいで効果が安定します。小児に使用しやすい安全な便秘薬です。
  • スインプロイク(ナルデメジントシル)1日1回朝食後 モルヒネなどを服用している患者のみ
    消化管のオピオイド(モルヒネなど)受容体に結合し、オピオイドの副作用である便秘をブロックします。効果発現まで5時間以上かかります。

新しい便秘薬は、従来の便秘薬と全く作用機序が異なるので、併用も可能です。当院では、小児の便秘から高齢者、がん患者の便秘まで対応しています。

インフルエンザと診断された患者さんとご家族の方へ

インフルエンザは人から人へ、咳やくしゃみなどの飛沫(しぶき)を直接吸い込んだり、病気の人が咳やくしゃみを手で覆った後や、鼻をかんだ後にドアノブなどに触れ、その触れた場所に付いたウイルスを別の人が触れ、その手で目や鼻、口に触れることでうつります。 インフルエンザの家族を自宅で看病する場合、自分や他の家族を守るために以下の点を心がけましょう。

  • できる限り病気の人との接触を避けましょう。2 メートル以内の接触が避けられない状況ではマスクを着用しましょう。マスクをはずした後は石鹸で手洗いするか、アルコール消毒剤で手を清潔にしましょう。咳エチケット、手洗いを心がけましょう。
  • 糖尿病、心臓病、喘息、腎臓病などの持病のある方、妊娠している方はインフルエンザが重症化したり、合併症にかかる危険が高くなります。こういった方にはなるべく看病をさせないようにしましょう。また、予防薬を飲む必要があるか、かかりつけ医にご相談ください。
  • 家族の皆が水と石鹸で十分に手洗いするか、アルコール消毒剤で手指の清潔を保つよう気をつけましょう。手洗いのあとは使い捨ての紙タオルで手を拭くか、布タオルを使う場合はそれぞれの家族が個人専用タオルを使うようにしましょう。
  • 家族にインフルエンザの症状がないか注意を払いましょう。看病をしている人はインフルエンザにかかる危険が高く、症状が出る前に人にうつしてしまう可能性があるで、外出の際はマスクをつけましょう。
  • 病気の間は職場、学校へは行かないで下さい。症状が完全によくなっても、お子様は2 日間はなるべく学校を休み、外出を控えてください。
    保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校では「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日間(幼児は3日間)経過してから登校・登園」と学校法で決められています。成人の場合や大学生の方は、職場や学校に問い合わせしてください。
  • 十分な睡眠と休養をとり、脱水を防ぐため水分を取ってください。(スポーツドリンク、電解質入り飲料水など。特に、大塚製薬のOS-1は大変有用です。)

次の症状があれば、当院に連絡するか、受診しましょう。

  • 呼吸が苦しそうなとき、胸の痛みをうったえるとき。
  • 唇が紫や青色に変色しているとき。
  • 吐いていて水分を飲めないとき。
  • 立ち上がったときふらつきがある、尿が出ない、小さいお子さんの場合泣いているのに涙が出ないなど、脱水の症状があるとき。
  • ひきつけを起こしているとき。
  • いつもよりボーっとしている、意識がおかしいとき。
  • いったんよくなった後でまた悪化した場合。(細菌感染を起こしている可能性があります)

薬をしっかり、決められた期間のみましょう。

抗インフルエンザ薬タミフルや吸入薬リレンザなどは5日間完全にのみきるまたは吸入してください。イナビル(吸入)やラピアクタ(点滴)は1回のみの投与で5日間有効です。また、子供または若者(特に20歳以下)に異常行動の報告があり、なるべく一人にしないなどの注意が必要です。

解熱鎮痛薬はアセトアミノフェン(カロナール、アルピニー坐薬)など、医師から処方されたものを使用しましょう。

当院では、機械を用いた測定法で、できるかぎり早く診断できるように対応しています。

湿潤療法ご希望の患者さんへ

当院では、全ての創傷・熱傷について「湿潤療法」を基本とした治療を施行しています。その特徴は、以下の通りです。

  • 消毒はいかなる創傷でも一切行いません。水道水による洗浄をもっぱら使用し、可能であれば、物理的な洗浄効果を期待して、大量かつ適度な圧力が必要と考え、痛みに考慮しつつ、シャワーなどを有効に使用しています。ただし、創部の痛みが非常に強い場合には、適宜生理食塩水なども使用しています。
  • 止血と異物除去は徹底して行うため、必要があれば局所麻酔(麻酔を創部に直接注射したり、麻酔ゼリーやテープを駆使)を施行して処置もさせていただき、その後に湿潤療法を行います。また、壊死組織(血流がなく、感染した皮膚など)や、不良肉芽といって皮膚が生えてくることの邪魔になるような組織も積極的に手術で除去しています。ただし、お年寄りやお子様の場合や、傷の治療過程で自己融解(自然になくなっていく)が見込める場合は、経過を見ながら、最小限の処置にとどめています。
  • 基本的には、専用の被覆材を使い分けており、ラップ療法は行っておりません。
  • ガーゼ交換は、創の状態が落ち着くまで、もしくは患者さんが処置に慣れるまで、原則毎日受診をお願いしています。不可能な場合は、お近くの病院を紹介しています。
  • 感染した創には、内服の抗菌薬も適宜使用します。
  • 浸出液や膿の吸収のために、創にくっつかないメロリンガーゼ®などのガーゼも使用しており、必要があれば薬局で購入していただきます。
  • 植皮などの手術が必要と判断した場合は、形成外科に紹介しています。
  • 創治癒後のアフターケアとして、色素沈着(しみ)や瘢痕形成(ケロイド)などの予防や治療)も積極的に行っています。