令和5年度秋新型コロナワクチン接種(7回目オミクロン株XBB対応ワクチン)並びに季節性インフルエンザワクチン接種について(第三報)(2023年9月22日)

ファイザー社新型コロナワクチン(XBB対応)は接種開始しています。必ず接種券と保険証が必要ですので、お間違いのないようにお願いいたします。必要書類の不備や接種希望者が多数の場合、当日接種できない場合もありますので、何卒ご了承お願いいたします。ご心配の場合は、お電話で予約をお願いいたします。

インフルエンザワクチンは、予定より早く9月21日に納入されましたので、本日朝から接種開始しています。当院のお願いとして、毎年インフルエンザワクチンを接種していて、新型コロナワクチンも重篤な副反応(接種後数日以内の発熱や接種部の腫脹、痛みは除く)がなく5回以上接種された方は(あくまでも目安ですので相談可能)、同時接種も可能としています。ご検討ください。

9月15日(第二報)

ファイザー社新型コロナワクチン(XBB対応)は、9月20日午前中より接種開始します。令和5年春接種が未接種で手元に接種券のある方は接種可能です。また、案内ハガキの届いた方は、記載通りに手続きをしていただき、接種権が発行されれば接種可能です。春接種を施行された方は、9月19日より接種券が発行され郵送されますので、届き次第接種可能ですが、前回接種から3ヶ月経過後になります。いずれにしても、予約は必要ありませんが、必ず接種券が必要ですのでお願いいたします。

 季節性インフルエンザが流行期に入りました(9月14日)。当院では、9月22日午後より接種可能の予定ですが、名古屋市高齢者、卒業生の補助は10月16日からですのでお間違えのないようにお願いいたします。インフルエンザの流行が季節性ではなく、途切れなく発生する近年ではワクチン接種の推奨時期の設定は困難と当院では考えており、早めの接種をお薦めしています。

9月5日(第一報)

令和5年度秋新型コロナワクチン(XBB対応)は、生後6ヶ月以上のすべての国民に対して2023年9月20日から接種開始となります。当院は、ファイザー社製の12歳以上対象の1価ワクチンの接種対応機関となります(11歳以下のお子さんには対応していません)。かかりつけの方は、予約なしで接種券を持参されれば、接種可能です。かかりつけ以外の方は、15:00以降の午後診療のみで受け付けていますが、接種歴など確認が必要ですので、可能であれば一度来院されるか、お電話でご確認ください。いずれにしても接種のご予約は不要です。現在、オミクロン株XBBが流行しておりますが、春接種を済ませた方は、現在のXBBにも対応できているようで急ぐ必要はないようです。当院では、インフルエンザワクチンとの同時接種をおすすめしています。春未接種のかたは、早めの接種をおすすめしています。

 季節性インフルエンザワクチンは、現在早めの流行が始まっており、9月最終週から接種開始予定です。当院では、注射のみを扱っています。ただし、名古屋市の65歳以上の高齢者の接種補助(接種費用1500円)は、10月15日(当院は、月曜日10月16日)開始予定ですので、ご注意ください。かかりつけの方は、同時接種をおすすめしています。また、12歳、15歳、18歳対象のインフルエンザワクチン無償化も10月15日開始ですので、お間違えのないようにお願いいたします。

成人(中学生以上)1回のみ 3000円
65歳以上名古屋市高齢者1回のみ 1500円
3歳未満1回目 3000円2回目 500円
3歳~小学6年生1回目 3000円2回目 1500円

 詳細は、後日アップデートします。                 院長

発熱患者さんの直接来院について(2023.08.24)

 新型コロナウイルス感染症患者の増加に伴ない、当院では院内、院外に発熱患者さん専用外来および待合室を臨時設置して対応しています(院内4ヶ所、院外専用駐車場2ヶ所)。しかし、最近はそれでも予約満員で対応できないこともあり、皆様にはご迷惑をおかけしています。

 再度お願いですが、2−3日以内に38℃以上の発熱があった患者さんは、当日発熱なくても発熱外来対応をお願いしています。長い間咳が続く方も同様の対応になります。また、直接来院されても、最近は朝から予約がほぼ埋まる状況が毎日ですので、午後再診や他の発熱外来紹介になる場合があります。また、木曜日、土曜日は、当院は午後往診なので、対応できません。あらかじめご了承のほどお願い申し上げます。

 お願いですが、必ず電話で予約、お問い合わせの上、発熱外来のご利用をお願いいたします。何卒よろしくお願い申し上げます。

                                  院長

発熱または新型コロナウイルス感染症検査希望の患者さんへ(2023.07.03)

 現在、新型コロナウイルス感染症の増加により、発熱または新型コロナウイルス感染症の検査希望でご来院される患者様さんへ、以下のお願いをしています。

1. 当院は、高齢者や基礎疾患のある患者さんが通院される病院ですので、発熱がある、2−3日以内に発熱があった患者さんや検査希望の方は、必ず発熱外来を予約してください。

2. 当院かかりつけ以外で新型コロナウイルス感染症検査希望の患者さんは、陽性時に当院では抗ウイルス薬(内服のみ)を処方しており、最近の採血結果およびお薬手帳を必ずご持参ください。抗ウイルス薬は、基礎疾患の有無や重症化リスク因子の有無、さらには腎機能、免疫能などで処方の可否が決まります。さらに、発症後処方できる時間制限もあり、当院ではできるだけ早期に処方できるように体制を整えていますのでご協力ください。

                                  院長

熱中症の予防と応急処置

熱中症は、暑い環境下、あるいは、運動などによって体の中でたくさん熱を作るような状況にあった人に発症し、以下のような様々な症状が出現します。

軽症一般に体温が38℃未満立ちくらみ。こむら返り(四肢の一部のけいれん)。皮膚がじっとり。
中等症一般に体温が38℃以上頭痛(頭重感)、吐き気、嘔吐、のどが非常に渇く。不安、しびれ。
重症一般に体温が40℃以上意識喪失(1-2分以上)、意識障害(おかしな言動や行動)、全身けいれん、手足の運動障害、呼吸数増加。

水分補給について

  • 汗をかくと、水分と塩分が体から失われます。これらを最も適切に補給できるのは、スポーツドリンクです。野菜ジュースや糖分を多く含んだジュースなどは水分が吸収されにくく、また、お茶やミネラルウォーターでは、塩分が補給できません。
  • ただし、スポーツドリンクでも、実際には塩分量が十分ではありませんので、発汗の著しい場合は、食塩をなめたり、塩分を強化したドリンク(OS-1、オーエスワン) を、飲まれることをお勧めします。ゼリータイプ(アクトウオーター)もあります。

暑い環境下に長時間いる際の注意

  • のどが渇いたと感じる前に飲む。(のどが渇いたと感じた時、すでに軽い脱水は始まっています。)
  • 定期的な水分補給をする。(15分~30分に1回、1口~200mlの量)
  • 運動や仕事の30分程度前に、あらかじめ水分補給をしておく。(250~500ml程度)

現場での応急処置

  1. 風通しのよい日陰に避難し、できればクーラーのついた室内へ移動し、安静にします。
  2. スポーツドリンクで水分補給をします。
  3. 衣服を脱がせて、皮膚にぬるま湯をかけて、うちわや扇風機などで風を送ります。水分が蒸発する際に体か熱が奪われる作用を利用して体を冷やします。
  4. 氷のうがあれば、それを首、脇の下、大腿部の付け根にあてて冷やします。
  5. ふくらはぎや腹部の筋肉の痙攣がある際には、冷水タオルをつけて、震えているところへマッサージを行ないます。

以上でも、症状が改善しない、または悪化するようなら、病院にいきましょう。

新型コロナウイルス5類感染症移行後の当院の対応について(2023年5月8日以降)

 2023年5月8日から新型コロナウイルス感染症((COVID-19)が5類感染症に移行するにあたっての当院の対応については、以下の通りです。

1. 発熱外来は従来通り継続になります。これまで公費で無料だった新型コロナウイルス抗原は、保険対応で自己負担分(1-3割で440円から1330円くらい)の費用がかかります。また、陽性患者になった場合も、新型コロナウイルスの治療薬(パキロビット、ラゲブリオなど)のみ公費で無料ですが、診察、投薬などは全て保険対応になりますので自己負担分がかかります。当院は現在新型コロナウイルスPCR検査は行っておりませんのでご注意ください。

2. コロナ陽性患者さんの自宅隔離期間が5日間に短縮されましたが、発症2日前から発症翌日より10日間は感染させる可能性があるとされていますので、病院受診はあらかじめお電話いただき、医師に確認を取って受診してください。濃厚接触者(マスクなしで15分以上接触または同居者)の行動制限はなくなりましたが、濃厚接触の可能性のある方も必ず受診時にお申し出ください。

3. 37.5度以上の発熱がある方(罹病期間内に1回でも37.5度以上の発熱があった方も含む)、咳・痰がひどい方、症状経過が4日以上の方、新型コロナウイルスやインフルエンザの可能性のある方は、受診前にあらかじめお電話で受診予約をお願いいたします。上記の方で、直接来院された方は、院内に直接入らず入口前でお電話してください。厚生労働省のマスク着用基準にのっとって、当院では発熱や風邪症状のない方も(患者付き添い、ご家族も)、院内ではマスクの着用をお願いしています。必ず着用して受診するようご協力をお願い申し上げます。マスクを嫌がる小さなお子さんは、可能であればマスクの代用になる方法で対応をお願いいたします。

4. 当院は、愛知県指定の外来対応医療機関で発熱外来を担当しますが、感染隔離部屋は1部屋しかありませんので、予約の方しか対応できません。直接来院されても、感染隔離部屋が空いていなければ、自家用車内でお待ちいただくか、または予約を取り直して再度受診いただく事になります。したがって、受診に際しては、お近くの方もなるべく車などでお越しいただくようにお願いしています。車で来院が困難な場合には、感染予防に配慮して公共交通機関、または了解を得てタクシーなどに乗車するようにして来院してください。現在、お車でお越しの方は30分ごと、直接来院の方は60分ごとの予約枠で対応しています。

5. コロナ感染後の後遺症については、当院では後遺症外来は行っておりませんので、かかりつけ以外の方は名古屋市の後遺症相談センター050-3614‐0741にご相談ください。

 基本的には、当院では可能な限り患者のみなさまが安心して受診していただけるように最大限の努力をさせていただいています。発熱患者さんと非発熱患者さんがなるべく交わらないように、入り口を別にして診察室も別にして、対応スタッフも分担しています。待合でもソーシャルディスタンスが確保できるようにしています。また、安心して予防接種も受けれます。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒事前連絡と正確な情報提供を宜しくお願い申し上げます。

                                         2023年4月26日   院長

令和5年春の新型コロナウイルスワクチン接種について

 

お願い:当院かかりつけ以外の方で64歳以下の方は、今回のワクチン接種に関しては当院では主治医の許可(基礎疾患が現在も治療中、またはワクチン接種が必要な高リスクな方)の確認をお願いしています。あらかじめ主治医とご相談の上、ご予約ください。

 5月8日から2価ファイザーワクチン(BA4-5)の令和5年春接種を開始します。接種券の届いた方(主に6回目の65歳以上、12〜64歳で基礎疾患のある方、医療機関・高齢者障害者施設等の従事者等)は接種可能です。基本的には、当院かかりつけでワクチン接種歴の確認できる方は予約不要で診察時に、その他の方は月火水金の午後、木土の午前に電話予約の上でワクチンの接種はお願いしています。ワクチンが6人用なので、希望患者の数に応じて調整させていただく場合がありますのであらかじめご了承ください。

 ワクチン予約電話 080-6920-2367

胃内視鏡検査の中止について

当院では、胃内視鏡検査は施行しておりませんので、ご了承ください。

当院における高齢者肺炎球菌ワクチン接種の考え方について

2017年1月25日に高齢者(65歳以上)の肺炎球菌ワクチンについてNHKのガッテンで取り上げられ、多くの患者さんから問い合わせがあり、当院における考え方を説明させていただきます。

65歳以上の高齢者の方に必要な肺炎球菌ワクチンには、2種類あります。まずは、ニューモバックス®という23価莢膜ポリサッカライドワクチンがあり、現在65歳以上の高齢者に定期接種制度(初回のみ半額補助あり)の対象となっているワクチンです。こちらは、肺炎球菌による肺炎の重症化を防ぐ効果が高いですが、効果が5年で繰り返し接種する必要があります(当院では、自費の場合1回8000円)。もう一つは、小児に用いられていたプレベナー®13価結合型ワクチンで、こちらは自費のみですが、2015年から65歳以上の高齢者にも接種可能となりました。こちらは、肺炎球菌の定着を防ぎ、効果は一生持続すると言われています(当院では1回9000円)。米国では、両者を接種することによる相乗効果が指摘されていて、2014年から両者の接種を推奨しています。現時点では、日本人におけるエビデンス(臨床効果における根拠)は未確立とされています。従って、当院では、肺炎に罹患しやすい高齢者の方には、以下のメニューで両者の接種をおすすめしています。特に、プレベナーを接種した方には、ニューモバックス®の再接種は重症疾患のない方には必要ないと考えています。

A)65歳以上で重症疾患のある方でニューモバックス®未接種の方プレベナー® → 6か月から1年後ニューモバックス®
B)65歳以上でニューモバックス®未接種の方ニューモバックス® → 1年後プレベナー®
C)65歳以上でニューモバックス®接種すみの方1~5年後にプレベナー®(期間は相談)
D)60~64歳の心・腎・呼吸器重症疾患またはHIV患者の方ニューモバックス® → 65歳プレベナー®

尚、名古屋市は65歳以上の方で初回の方のみ、年齢に関わらずニューモバックス®は任意接種(補助あり)の対象となります。

帯状疱疹ワクチンの接種費用助成について

2020年3月1日より名古屋市では、50歳以上の方に帯状疱疹ワクチンの接種費用助成が始まっています。

帯状疱疹とは

多くの人は子供の時に感染する水ぼうそう(水痘)のウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で、体の片側(最初は必ず体の左右どちらか片側)の一部にピリピリした痛みがあり、徐々にその部分に一致して赤い水ぶくれ(水泡)を伴う発疹ができる病気です。皮膚の神経に沿って発症する特徴的な発疹ですぐにわかると言われていますが、発疹が出にくい場合もあります。発症からなるべく早く抗ウイルス薬を投与しないと治りが悪なると言われており、発症3日以内のできるだけ早くから治療を開始することが良いとされています。一般的には3—4週間で治癒しますが、もし、治療がうまくいかないと、痛みがどんどん悪化して数ヶ月以上治らない、神経痛が残る、発疹が全身に広がり治らないなどの後遺症が残ります。  日本人の成人90%以上は、このウイルスが体内に潜伏していて、病気などで免疫力が低下した時や無理をして体力が低下した、ストレス過多などの時に発症することが多いとされています。特に、50歳代から急激に発症する割合が高くなり、帯状疱疹患者の70%が50歳以上で、80歳までに全ての高齢者の3人に1人が発症するとされているよくある病気です。

帯状疱疹ワクチン

一般にお子さんが摂取している水痘ワクチンと同じ水痘生ワクチン(ビケン) と、不活化ワクチンである帯状疱疹サブユニットワクチン(シングリックス)の2種類があります。

生ワクチン病原性を弱めた細菌やウイルスそのものを成分としたワクチン
不活化ワクチン病原性を無くした細菌やウイルスの一部を成分としたワクチン

ビケン(生ワクチン)

1回接種 自費8400円 50歳以上名古屋市補助 4200円
50歳以上で1回接種し、5〜7年後に再接種が推奨(ただし、補助は1回のみ)

帯状疱疹発症率51.3%減少
重症化61.1%減少
帯状疱疹後神経痛66.5%減少

特徴

1回接種、価格が安い、注射の痛みが少ない、
ワクチンによる帯状疱疹合併の可能性が0ではない(現時点で5/330万名以下の確率、0.00015%)

シングリックス(不活化サブユニットワクチン)

2回接種 自費21600円×2 50歳以上名古屋市補助 10800円×2 
50歳以上で2回接種(2ヶ月間隔)追加接種不要(2020年時点) 

帯状疱疹予防50歳以上有効性97.2%70歳以上有効性97.9% 
帯状疱疹後神経痛予防50歳以上有効性100% 70歳以上有効性85.5%

特徴

2回接種、価格が高い、注射の痛みが強い、新薬で長期成績が不明

当院の方針

帯状疱疹ワクチンは、癌や免疫病のある方にはシングリックスをお勧めしていますが、その他の方にはビケン生ワクチンをお勧めしています。50歳未満の方でも、希望者には自費で接種も可能です。基本的には、予約制です。詳細は、お電話でお問い合わせください。
自費にて接種済みの方も接種補助の対象になりますが、接種間隔はご相談ください。また、帯状疱疹を最近発症した方も接種対象ですが、こちらも接種時期についてはご相談くだい。

※上記内容は、あくまでも当院での帯状疱疹ワクチンに対する現時点での見解であり、今後新しい知見があれば随時更新予定です。 

人生会議(Advance Care Planning)とは・・・

「最高の人生の見つけ方」「素敵な人生の終わり方」「エンディングノート」など、人生の終活についての映画などが話題になりました。現在、医療、特に在宅医療の場面では、元気で自分で判断できるうちから、ご自身の人生の最高の終わり方を家族や医療者と話し合う重要性が提唱されています。これは、命の危険が迫った状態になると、約70%の方が、自分の思うような医療・ケアが受けられなかったという事実にもとづいています。そのため、がんなどの不治の病にかかった時に将来をあらかじめ、ご自身でしっかり判断できるうちに決めておくことを人生会議(Advance Care Planning)と呼び、厚生労働省や日本医師会も積極的にこれらの活動を勧めています。当院も以前から取り組んでおり、ご自身の意思の確認は困難ですが、認知症の患者さんも含めて取り組んでいます。今回、当院で使用していた事前指示書とよばれる「人生の最終段階における医療・ケアの決定事項」の最新版を公開します。ご自身の終活を考えていらっしゃる方、大切なご家族の将来を考えていらっしゃる方は、是非ご相談ください。

参考:

「人生会議」してみませんか
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html

自らが望む人生の最終段階における医療・ケア
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html

終末期医療 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)から考える 日本医師会
https://www.med.or.jp/doctor/rinri/i_rinri/006612.html

ACP推進に関する提言
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/proposal/acp.html