新型コロナウイルス感染後遺症について
2023年1月20日
当院では新型コロナウイルス感染症罹患後の後遺症外来は現在行なっておりませんので、当院で陽性が確認された患者さん以外はHP等で公表されている後遺症外来に受診をお願いいたします。尚、隔離期間が過ぎていても、当院では症状の強い方は発熱外来に受診をお願いしていますので、必ずお電話で予約を取って受診をお願いいたします。 院長
たけうちファミリークリニック移転リニューアルのお知らせ
たけうちファミリークリニックは、2023年1月4日より新しくトーアメディカルビル(名古屋市昭和区安田通7−12)1階にてリニューアルオープンすることとなりました。
引越し作業のため、現在の病院の診療は12月26日(月)をもって一旦休院させて頂きます。
診療及びワクチン接種などの業務も12月26日(月)までとなりますので、ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解ご協力をお願いいたします。
新病院の詳細については、後日発表させて頂きますが、診療内容は変わりませんので、引き続きご来院をお待ちしています。
連絡先、電話番号も変わりませんのでよろしくお願い申し上げます。
尚、駐車場は寿司屋さんの隣の契約駐車場(3-11番)はややせまいため、3ナンバー車やミニバン、ワゴンの方は手前のコインパーキング(無料券あり)のご使用をお勧めしています。また、病院前に車いす用駐車場2台もあります。お困りのことがあれば電話でお問い合わせください。
今年度の新型コロナウイルス、インフルエンザ対策について
1. 新型コロナウイルス患者の濃厚接触者の定義が「発症2日前」は不変のため、当院では発熱や風邪症状のない方も(患者付き添い、ご家族も)、院内ではマスクの着用をお願いしています。必ず着用して受診するようご協力をお願い申し上げます。マスクを嫌がる小さなお子さんは、マスクの代用になる方法で対応をお願いいたします。また、コロナ陽性患者さんの自宅隔離期間が7日間(無症状5日間)に短縮されましたが、当院への直接来院は10日間は避けてください。
2. 37.5度以上の発熱がある方(罹病期間内に1回でも37.5度以上の発熱があった方も含む)、咳・痰がひどい方、症状経過が4日以上の方、新型コロナウイルスやインフルエンザの可能性のある方は、受診前にあらかじめお電話で受診予約をお願いいたします。上記の方で、直接来院された方は、裏口に回ってドアホンを押してください、決して玄関から院内に入らないようにしてください。
3. 当院は、愛知県指定の診療・検査医療機関で発熱外来を担当しますが、感染隔離部屋は1部屋しかありませんので、予約の方しか対応できません。直接来院されても、感染隔離部屋が空いていなければ、自家用車内でお待ちいただく、または予約を取り直して再度受診いただく事になります。したがって、受診に際しては、お近くの方もなるべく車などでお越しいただくようにお願いしています。車で来院が困難な場合には、感染予防に配慮して公共交通機関、または了解を得てタクシーなどに乗車するようにして来院してください。
4. 混雑状況に応じて駐車場の車内や院外テラスにて問診や検査を施行し、感染予防を行なっていますので、ぜひご協力をお願いいたします。
5. 医師が必要と認めた場合に、新型コロナウイルスの検査(公費)を行います(鼻咽頭、唾液、抗原検査)
公費検査の目安:
- 発熱がある、発熱が疑われる
- 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)のいずれかがある
- 味覚障害、嗅覚障害がある
- 感冒などの症状が3-4日以上続く
- 重篤な基礎疾患があり、上記のような症状がある
- 新型コロナウイルス感染者との接触の疑いがあり、上記のような症状がある
6. インフルエンザなどの検査も適宜行なっています。
基本的には、当院では可能な限り患者のみなさまが安心して受診していただけるように最大限の努力をさせていただいています。発熱患者さんと非発熱患者さんがなるべく交わらないように、入り口を別にして診察室も別にして、対応スタッフも分担しています。待合でもソーシャルディスタンスが確保できるようにしています。また、安心して予防接種も受けれます。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒事前連絡と正確な情報提供を宜しくお願い申し上げます。
新型コロナウイルス検査について
1. 新型コロナウイルス自費検査について
当院では、新型コロナウイルスの抗原及びPCR検査の自費診療は一切行っておりません。新型コロナウイルスを疑う症状または状況が確認された方に対して公費で診療しています。
2. 新型コロナウイルス公費検査について
当院では、通院中の方のみに、検査を行っています。
発熱やコロナ感染症の疑い症状(強い咽頭痛、強い全身倦怠感、長引く咳、さらに感染の可能性のある機会など)のある方は、直接来院されても、上記以外の方は救急情報センター紹介になります。また通院中の方も、発熱外来の空き状況に応じて診察させていただきますので、予約を取り直していただいたり、後日診察をお願いする場合があります。また、問診からコロナ感染症が疑われる患者さんで、抗原またはPCR検査を拒否される場合は診察をお断りすることもありますのでご了承ください。
3. 新型コロナウイルスPCR検査などの結果判明日時について
当院では、インフルエンザと新型コロナ同時流行に備えて、当面インフルエンザ抗原検査と同時に行う新型コロナウイルス抗原検査のみで対応しています。
また、新型コロナウイルスPCR検査は外注検査といって外部の検査センターに発注しているため、早くても翌日、擬陽性などで再検査を施行した場合は翌々日朝になります。したがって、症状の強い方でより早く診断が必要な方や内服薬や抗体療法などの適応になるリスクのある方はPCR検査の結果が当日出る施設での検査をお勧めしています。
最終的に、抗原またはPCRで陰性であっても、正確性は60-70%なので、発熱や症状が改善するまでは、自宅待機や感染予防は必要です。
4. 発熱外来ルール順守のお願い
当院では、感染隔離部屋が1か所しかないため、発熱またはコロナ感染症の疑いの方は、予約対応のみを行っています。スタッフは院内の患者さんに影響のないように厳重な感染予防のため、感染防御ツールの装着と感染・非感染区域のゾーニング、患者さん入れ替え時の消毒、抗ウイルス処置を丹念に行ってます。また、処方薬局での感染予防のため、院内に薬剤師に出張してもらい薬を処方しています。したがって、ウォークインの方は45分から1時間で1枠、お車でお越しの方は30分で1枠にて対応させていただいていますので、ご了承ご理解を何卒よろしくお願い致します。また、コロナPCR検査は外注検査のため、集配時間が早く、診療終了時間の1時間前までの予約枠の患者さんまでの受付とさせていただいています。
以上の状況をご理解いただいたうえで、受診の判断をお願い致します。ご不明な点は、電話でお問い合わせください。
胃内視鏡検査の中止について
当院では、胃内視鏡検査は施行しておりませんので、ご了承ください。
当院における高齢者肺炎球菌ワクチン接種の考え方について
2017年1月25日に高齢者(65歳以上)の肺炎球菌ワクチンについてNHKのガッテンで取り上げられ、多くの患者さんから問い合わせがあり、当院における考え方を説明させていただきます。
65歳以上の高齢者の方に必要な肺炎球菌ワクチンには、2種類あります。まずは、ニューモバックス®という23価莢膜ポリサッカライドワクチンがあり、現在65歳以上の高齢者に定期接種制度(初回のみ半額補助あり)の対象となっているワクチンです。こちらは、肺炎球菌による肺炎の重症化を防ぐ効果が高いですが、効果が5年で繰り返し接種する必要があります(当院では、自費の場合1回8000円)。もう一つは、小児に用いられていたプレベナー®13価結合型ワクチンで、こちらは自費のみですが、2015年から65歳以上の高齢者にも接種可能となりました。こちらは、肺炎球菌の定着を防ぎ、効果は一生持続すると言われています(当院では1回9000円)。米国では、両者を接種することによる相乗効果が指摘されていて、2014年から両者の接種を推奨しています。現時点では、日本人におけるエビデンス(臨床効果における根拠)は未確立とされています。従って、当院では、肺炎に罹患しやすい高齢者の方には、以下のメニューで両者の接種をおすすめしています。特に、プレベナーを接種した方には、ニューモバックス®の再接種は重症疾患のない方には必要ないと考えています。
A)65歳以上で重症疾患のある方でニューモバックス®未接種の方 | プレベナー® → 6か月から1年後ニューモバックス® |
B)65歳以上でニューモバックス®未接種の方 | ニューモバックス® → 1年後プレベナー® |
C)65歳以上でニューモバックス®接種すみの方 | 1~5年後にプレベナー®(期間は相談) |
D)60~64歳の心・腎・呼吸器重症疾患またはHIV患者の方 | ニューモバックス® → 65歳プレベナー® |
尚、名古屋市は65歳以上の方で初回の方のみ、年齢に関わらずニューモバックス®は任意接種(補助あり)の対象となります。
帯状疱疹ワクチンの接種費用助成について
2020年3月1日より名古屋市では、50歳以上の方に帯状疱疹ワクチンの接種費用助成が始まっています。
帯状疱疹とは
多くの人は子供の時に感染する水ぼうそう(水痘)のウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で、体の片側(最初は必ず体の左右どちらか片側)の一部にピリピリした痛みがあり、徐々にその部分に一致して赤い水ぶくれ(水泡)を伴う発疹ができる病気です。皮膚の神経に沿って発症する特徴的な発疹ですぐにわかると言われていますが、発疹が出にくい場合もあります。発症からなるべく早く抗ウイルス薬を投与しないと治りが悪なると言われており、発症3日以内のできるだけ早くから治療を開始することが良いとされています。一般的には3—4週間で治癒しますが、もし、治療がうまくいかないと、痛みがどんどん悪化して数ヶ月以上治らない、神経痛が残る、発疹が全身に広がり治らないなどの後遺症が残ります。 日本人の成人90%以上は、このウイルスが体内に潜伏していて、病気などで免疫力が低下した時や無理をして体力が低下した、ストレス過多などの時に発症することが多いとされています。特に、50歳代から急激に発症する割合が高くなり、帯状疱疹患者の70%が50歳以上で、80歳までに全ての高齢者の3人に1人が発症するとされているよくある病気です。
帯状疱疹ワクチン
一般にお子さんが摂取している水痘ワクチンと同じ水痘生ワクチン(ビケン) と、不活化ワクチンである帯状疱疹サブユニットワクチン(シングリックス)の2種類があります。
生ワクチン | 病原性を弱めた細菌やウイルスそのものを成分としたワクチン |
不活化ワクチン | 病原性を無くした細菌やウイルスの一部を成分としたワクチン |
ビケン(生ワクチン)
1回接種 自費8400円 50歳以上名古屋市補助 4200円
50歳以上で1回接種し、5〜7年後に再接種が推奨(ただし、補助は1回のみ)
帯状疱疹発症率 | 51.3%減少 |
重症化 | 61.1%減少 |
帯状疱疹後神経痛 | 66.5%減少 |
特徴
1回接種、価格が安い、注射の痛みが少ない、
ワクチンによる帯状疱疹合併の可能性が0ではない(現時点で5/330万名以下の確率、0.00015%)
シングリックス(不活化サブユニットワクチン)
2回接種 自費21600円×2 50歳以上名古屋市補助 10800円×2
50歳以上で2回接種(2ヶ月間隔)追加接種不要(2020年時点)
帯状疱疹予防 | 50歳以上有効性97.2% | 70歳以上有効性97.9% |
帯状疱疹後神経痛予防 | 50歳以上有効性100% | 70歳以上有効性85.5% |
特徴
2回接種、価格が高い、注射の痛みが強い、新薬で長期成績が不明
当院の方針
帯状疱疹ワクチンは、癌や免疫病のある方にはシングリックスをお勧めしていますが、その他の方にはビケン生ワクチンをお勧めしています。50歳未満の方でも、希望者には自費で接種も可能です。基本的には、予約制です。詳細は、お電話でお問い合わせください。
自費にて接種済みの方も接種補助の対象になりますが、接種間隔はご相談ください。また、帯状疱疹を最近発症した方も接種対象ですが、こちらも接種時期についてはご相談くだい。
※上記内容は、あくまでも当院での帯状疱疹ワクチンに対する現時点での見解であり、今後新しい知見があれば随時更新予定です。
人生会議(Advance Care Planning)とは・・・
「最高の人生の見つけ方」「素敵な人生の終わり方」「エンディングノート」など、人生の終活についての映画などが話題になりました。現在、医療、特に在宅医療の場面では、元気で自分で判断できるうちから、ご自身の人生の最高の終わり方を家族や医療者と話し合う重要性が提唱されています。これは、命の危険が迫った状態になると、約70%の方が、自分の思うような医療・ケアが受けられなかったという事実にもとづいています。そのため、がんなどの不治の病にかかった時に将来をあらかじめ、ご自身でしっかり判断できるうちに決めておくことを人生会議(Advance Care Planning)と呼び、厚生労働省や日本医師会も積極的にこれらの活動を勧めています。当院も以前から取り組んでおり、ご自身の意思の確認は困難ですが、認知症の患者さんも含めて取り組んでいます。今回、当院で使用していた事前指示書とよばれる「人生の最終段階における医療・ケアの決定事項」の最新版を公開します。ご自身の終活を考えていらっしゃる方、大切なご家族の将来を考えていらっしゃる方は、是非ご相談ください。
参考:
「人生会議」してみませんか
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html自らが望む人生の最終段階における医療・ケア
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html終末期医療 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)から考える 日本医師会
https://www.med.or.jp/doctor/rinri/i_rinri/006612.htmlACP推進に関する提言
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/proposal/acp.html
認知症高齢者の運転免許書更新等に関する診断書作成について
平成29年3月12日の道路交通法改正によって、75歳以上の高齢者の方で
1)免許更新時における認知機機能検査で認知症疑い
2)一定の違反をした場合の臨時認知機能検査で認知症疑い
の場合は、かかりつけ医等を受診して「診断書」が必要となります。
当院では、かかりつけ患者さんに対して「診断書」を発行させていただくだけでなく、適切な認知機能検査を行い、免許書の自主返納*1についてのご相談にも対応します。
診断書作成に必要な検査(保険適応)
- 問診、ご家族からの情報
- 身体診察、神経学的所見、身体機能検査
- 認知機能検査:MMSE、長谷川式認知症スケールなど
- 画像診断:MRI、CTなど
- その他の検査:一般採血、甲状腺機能検査など
- かかりつけ患者さんで、検査施行済みの場合は不要です(当院では、高齢者の患者さんには、事前検査を勧めています)。
- 診断書(自費5400円)
- 自主返納*1を選択された場合は不要です。
お問い合わせは、たけうちファミリークリニックまでお願いします。ただし、初診や検査依頼のみの患者さんには対応しておりません(当院は専門病院ではないため)。
*1 運転免許書の自主返納
運転免許書の有効期限内に、運転免許が不要になったり、病気等で運転に自信がない、実際に運転できない方などが、ご自身から申し出て警察署に免許書を返納することです。その際には「運転経歴証明書」が発行され、65歳以上の方は「高齢者運転免許自主返納サポーター」として登録している店舗などで割引などの特典が受けられます。
https://www.pref.aichi.jp/police/menkyo/tetsuzuki/koushin/menkyo/koureisya.html
2019年4月からの風疹抗体測定とワクチン接種について
2019年4月1日より、風疹予防に関して新制度が施行されます。
Ⅰ.風疹ワクチン定期接種
対象:昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性
- 平成26年4月以降に風疹抗体検査を受けたことのない方
- 原則、過去に風疹(麻疹・風疹)予防接種を1回も受けたことがない方
- 過去に風疹に罹患したことがない方
抗体検査・ワクチンクーポン券の発送 | 平成31年度は、昭和47年4月2日から昭和54年4月1日生まれの方に、3月末からクーポン券が発送される予定です。それ以外の方で抗体検査を希望される方は、住民票のある市町村に発行依頼する必要があります。 |
抗体検査 | クーポン券と本人確認ができるものを持参して当院に受診してください(可能であれば、予約をお願いします)。無料で抗体検査(採血)を施行します。 |
抗体検査の判定 | おおよそ2週間後に抗体結果は当院で再受診していただき、説明いたします。ワクチン接種必要な方には、予診票をお渡しします。 |
ワクチン接種予約 | ワクチンクーポンの有効期限内に、当院の予約をお願いいたします。 |
ワクチン接種 | 予約日に、クーポン券と本人確認ができるものを持参して受診してください。ワクチン接種も無料になります。 |
Ⅱ.風疹ワクチン任意接種(名古屋市内在住の方に限る)
対象:妊娠を希望する女性、そのパートナーまたは同居人
妊婦のパートナーまたは同居人(妊婦は接種できません)
- 平成26年4月以降に風疹抗体検査を受けたことのない方
- 原則、過去に風疹(麻疹・風疹)予防接種2回以上受けたことがない方
- 過去に風疹に罹患したことがない方
抗体検査の予約 | 上記に該当する方は、可能であれば当院に抗体検査を予約してください。 |
抗体検査 | 本人確認ができるものを持参して受診して下さい。採血試行します。 |
抗体検査の判定 | おおよそ2週間後に抗体結果は当院で再受診していただき、説明いたします。ワクチン接種必要な方には、予診票をお渡しします。 |
ワクチン接種 | 予約日に、予診票と本人確認ができるものを持参して受診してください。 |
これらについては、まだ、未確定なこともありますで、随時更新予定です。
上記以外の方でも、抗体検査やワクチン接種は随時受け付けています。ご相談ください。