家庭医

家庭医とは…

家庭医(Family Physician、Family Doctor)は、最近よく聞くようになった言葉ですが、「かかりつけ医」や「総合診療医(そうごうしんりょうい)」と同じような意味で使われます。
平成25年4月の厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」の報告書では、総合的な診療能力を有する医師のことをさし、注釈として、日常的に頻度が高く、幅広い領域の疾病と傷病等について、適切な初期対応と必要に応じた継続医療を全人的(人間を身体、心理、社会的立場などあらゆる角度から判断すること)に提供。そして、他の領域別専門医や他職種と連携して、多様な医療サービスを包括的(全体を全て含めて)に柔軟に提供することと定義しています。

あなたと家族の医療パートナーとして

わたしたち「たけうちファミリークリニック」は、家庭医と言う言葉を大切にして、さらに発展的にこの地域の医療事情に合わせた医療の提供を、以下のように考えています。

  • 子供からお年寄りまで、年齢や性別、病気の種類に関係なく、患者様を診させていただく医療を提供できます。ご家族全員みなさまをまるごと見させていただくことをモットーとしています。そのためには、専門性にこだわらず、横断的な(専門科を超えたつながりのある)医療を第一に考えます。
  • 常に、患者様の身近にいて、距離だけでなく、精神的にも頼られる立場を守ることをお約束します。
  • 重篤な病気や不治の病で専門病院にかかっている場合でも、日常生活の指導からアドバイスまで、医療相談にも対応できます。
  • 在宅医療も含めて、継続的な医療サポートを提供します。また、地域の介護・福祉関係者さんとも連携して、最良の環境を整えるお手伝いをします。
  • 健康な時でも、予防接種や成人病検診、慢性病の生活指導・栄養指導まで、切れ目ない医療をご提供できます。
  • 地域の健康増進や衛生環境の改善などのお手伝いを、講演や学習会などの形で積極的にアドバイスさせていただきます。
  • 最新の医療情勢に常に気を配り、患者様またはご家族様の必要に応じて、最善の医療を提供できる医療機関を紹介いたします。

困ったら何でも相談できる、必要な時に医療を提供してもらえる「あなたと家族の医療パートナー」、時には世代を超えたお付き合い、そんな関係でありつづけたいと考えています。

お役にたてるケース

たとえば、こんなとき、私たちはお役にたてると思います。
あくまでも一部の例にすぎません。何かお困りのことがあれば、まずはご相談ください。

Case1

子供が風邪をひいて高熱を出して小児科にかかろうと思っていたら、おじいさんが庭で転倒して、顔を打って出血している。
母親のあなたもじんましんが出ていて、ついでに軟膏やかゆみ止めの薬がほしい。
そういえば、おばあさんの高血圧の定期受診の日だった。当院であれば、小児科、外科、内科(皮膚科)が一度に対応可能です。

Case2

健康診断で肝機能障害といぼ痔(内痔核)を指摘され、専門医の受診を勧められた。当院では、肝臓の精査および治療だけでなく、痔核治療も行っています。肝臓もCTやMRIなどのさらなる精査が必要な場合には、画像検査を専門の施設にお願いして、その診断結果を参考にして引き続き当院で内痔核とともに治療することも可能です。

Case3

胃がんの手術を大病院で無事終了し退院となったが、食事の食べ方や手術創の痛みが心配。また、手術創が少し化膿して、しばらく創の処置に通院が必要と言われた。再発のチェックも続けていきたい。この場合は、もっとも得意とする分野なので、当院で治療可能です。

Case4

寝たきりの患者様だが、食事が十分摂れず、またはのみ込みに問題があり、栄養摂取が十分でない。栄養不良から褥瘡(床ずれ)ができてしまった。当院では、在宅でのお勧めの栄養法をご指導するだけでなく、継続的で患者様にあった栄養管理や床ずれなどの管理のお手伝いもさせていただけます。特に、ムセない安全な食事の取り方や簡単な訓練の御指導も担当させてください。

Case5

乳がんのために大病院で抗がん剤治療を行っていたが、病状が進行して全身状態が不良になり、抗がん剤治療を断念することになった。痛みなどがんに伴う症状に困っているが、今後は対症療法(症状をとっていくだけの治療)のみと主治医から告げられた。できるだけ自宅で療養したい、できれば自宅に最期までいたい希望があるなどの場合には、在宅緩和療法も含めて、ご本人・ご家族様の希望を取り入れながら、できる限りの満足を感じられる医療と環境づくりをさせていただきます。