一般事業主行動計画について(2025.06.01)

モデル計画:出産をきっかけに退職する女性スタッフがないように、出産前後の支援を強化したい診療所

たけうちファミリークリニック行動計画

スタッフが仕事と子育てを両立させることができ、すべてのスタッフがその能力を十分に発揮できるようにする。そのために、スタッフの働き方を見直し、特に女性スタッフの継続就業者が増えるよう、妊娠・出産・復職時における支援に取り組むため、次のように行動計画を策定する。

1.計画期間 2025 年 4 月 1 日~ 2028 年 3 月 31 日までの3年間

2.内容

目標1:計画期間内に、育児休業の取得率を次の水準以上とする。男性スタッフ・・・取得率50%以上女性スタッフ・・・取得率80%以上

<対策>

 ●  2025 年 4月~ 各職場における休業者の業務カバー体制の検討(代替要員の確保、業務体制の見直し、業務の再分担など)

 ●  2025 年 4月~ 育児復帰支援プランの公示

 ●  2025 年 5月~ 業務カバー体制の実施

目標2:育児休業を取得予定のスタッフ及び育児休業から復職したスタッフに対するメンター制度を導入する。

<対策>

 ●  2025 年 4月~ 育休取得に関する全スタッフに対する聞き取り実施、検討

 ●  2025  年  4月~  運用ルールの検討、メンター選定

 ●     2025  年  5月~  メンター研修の実施

 ●     2025  年  6月~  制度導入、社員への周知

目標3:子育て費用の助成制度を導入する。

<対策>

 ●  2025 年 4月~ スタッフのニーズの確認、検討開始

 ●     2025 年 6月~ 制度導入準備

 ●  2025 年 8月~ 制度申請

6月からスギ花粉症舌下免疫療法(シダアキュア(R))の新規の方の治療を開始します(2025.05.29)

当院では、舌下免疫療法(スギ花粉症→シダキュア(R)、ダニアレルギー→ミティキュア(R))が可能です。

採血にてアレルギー検査を行い、鼻炎の所見と合わせて治療を開始します。5歳以上の方を対象としています。花粉症・通年性アレルギーの症状でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

汗の季節になりました(多汗症のお薬について) 2025.05.22

汗の季節になりました。多汗症と言って、全身、特に顔面に多量の汗がでる全身性多汗症や、手のひら(手掌多汗症)や両脇(腋窩多汗症)に限局して多量の汗がでて、腋臭や感染に悩んでいませんか?当院では、これらの原因を調べて、その原因に応じて内科的治療(内服薬、外用薬、漢方薬)をご提案しています。是非、一度ご相談ください。

2025年4月からの診療体制(2025.05.07)

2025年4月1日より、応援医師(女性医師)の協力のもとに、当院は平日診療は2診体制になりました(実際には、2024年9月から不定期でお願いしていた女性医師です)。元来、土曜日は別の応援医師とともに2診体制でした。

このことにより、女性医師希望の方(婦人病、育児相談、発育相談など)の対応が平日毎日可能となりました。院長もがん相談、セカンドオピニオン外来、栄養相談なども余裕をもって可能になりましたので、皆様のさらにお役に立てると思います。是非、ご利用ください。

当院におけるカスタマーハラスメント対応について(2024.11.12)

カスタマーハラスメントとは

患者さん等からの妥当性のない要求や社会通念上相当ではないような言動で、具体的には次のような行為を指します。

・大声、暴言または脅迫的な言動やセクシャルハラスメント等により、他の病院利用者に迷惑を及ぼす、あるいは当院職員の業務を妨げること

・病院利用者、当院職員に対する暴力行為など

・無理な要求を繰り返し行う、長時間(30分以上)の電話や対応により、当院職員の業務を妨げること

・言われのない謝罪や謝罪文の強要、土下座の強要など

・無許可での病院内の撮影や録画・録音を行うこと

・当院職員の指示に従わない行為正当な理由のない状態での不退去(病院内の居座り)、建物設備等を故意に破損する等の行為

・当院職員の指示に従わない行為

・当院の職員に対する一方的なインターネットおよびSNS上での批判、誹謗、中傷など

・その他、当院が医療に支障を来す迷惑行為と認めたもの

カスタマーハラスメントへの対応方針

 当院ではカスタマーハラスメントに該当すると認められた場合、院長の判断のもとに、対面や電話等での対応を中断するほか、安心・安全な医療の提供を継続するため院外退去(強制退院を含む)を命じます。また、応じていただけない場合や被害を受ける恐れがある場合には警察に介入を依頼します。さらに、当院と患者さん等の間で診療を継続していくための信頼関係が破綻していると当院が判断した場合は新たな診療には応じられません。インターネット上で当院職員に関する言われなき誹謗中傷を確認した場合も法的対応を取らせていただきます。

以上、患者さんのご理解とご協力のもとに、信頼できる医療環境の構築に邁進していきますので、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

   2024年11月12日  たけうちファミリークリニック 院長

駐車場広くなりました(2024.01.09)

駐車場広くなりました。ご利用ください。

胃内視鏡検査の中止について

当院では、胃内視鏡検査は施行しておりませんので、ご了承ください。

当院における高齢者肺炎球菌ワクチン接種の考え方について

2017年1月25日に高齢者(65歳以上)の肺炎球菌ワクチンについてNHKのガッテンで取り上げられ、多くの患者さんから問い合わせがあり、当院における考え方を説明させていただきます。

65歳以上の高齢者の方に必要な肺炎球菌ワクチンには、2種類あります。まずは、ニューモバックス®という23価莢膜ポリサッカライドワクチンがあり、現在65歳以上の高齢者に定期接種制度(初回のみ半額補助あり)の対象となっているワクチンです。こちらは、肺炎球菌による肺炎の重症化を防ぐ効果が高いですが、効果が5年で繰り返し接種する必要があります(当院では、自費の場合1回8000円)。もう一つは、小児に用いられていたプレベナー®13価結合型ワクチンで、こちらは自費のみですが、2015年から65歳以上の高齢者にも接種可能となりました。こちらは、肺炎球菌の定着を防ぎ、効果は一生持続すると言われています(当院では1回9000円)。米国では、両者を接種することによる相乗効果が指摘されていて、2014年から両者の接種を推奨しています。現時点では、日本人におけるエビデンス(臨床効果における根拠)は未確立とされています。従って、当院では、肺炎に罹患しやすい高齢者の方には、以下のメニューで両者の接種をおすすめしています。特に、プレベナーを接種した方には、ニューモバックス®の再接種は重症疾患のない方には必要ないと考えています。

A)65歳以上で重症疾患のある方でニューモバックス®未接種の方プレベナー® → 6か月から1年後ニューモバックス®
B)65歳以上でニューモバックス®未接種の方ニューモバックス® → 1年後プレベナー®
C)65歳以上でニューモバックス®接種すみの方1~5年後にプレベナー®(期間は相談)
D)60~64歳の心・腎・呼吸器重症疾患またはHIV患者の方ニューモバックス® → 65歳プレベナー®

尚、名古屋市は65歳以上の方で初回の方のみ、年齢に関わらずニューモバックス®は任意接種(補助あり)の対象となります。

人生会議(Advance Care Planning)とは・・・

「最高の人生の見つけ方」「素敵な人生の終わり方」「エンディングノート」など、人生の終活についての映画などが話題になりました。現在、医療、特に在宅医療の場面では、元気で自分で判断できるうちから、ご自身の人生の最高の終わり方を家族や医療者と話し合う重要性が提唱されています。これは、命の危険が迫った状態になると、約70%の方が、自分の思うような医療・ケアが受けられなかったという事実にもとづいています。そのため、がんなどの不治の病にかかった時に将来をあらかじめ、ご自身でしっかり判断できるうちに決めておくことを人生会議(Advance Care Planning)と呼び、厚生労働省や日本医師会も積極的にこれらの活動を勧めています。当院も以前から取り組んでおり、ご自身の意思の確認は困難ですが、認知症の患者さんも含めて取り組んでいます。今回、当院で使用していた事前指示書とよばれる「人生の最終段階における医療・ケアの決定事項」の最新版を公開します。ご自身の終活を考えていらっしゃる方、大切なご家族の将来を考えていらっしゃる方は、是非ご相談ください。

参考:

「人生会議」してみませんか
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html

自らが望む人生の最終段階における医療・ケア
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html

終末期医療 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)から考える 日本医師会
https://www.med.or.jp/doctor/rinri/i_rinri/006612.html

ACP推進に関する提言
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/proposal/acp.html

便秘薬の最新情報

慢性便秘症とは

慢性便秘症の診断基準(成人)慢性便秘症診療ガイドライン2017

1.「便秘症の診断基準」

以下の6項目のうち、2項目以上を満たす

  • 排便の1/4超の頻度で、強くいきむ必要がある
  • 排便の1/4超の頻度で、兎糞状便または硬便である
  • 排便の1/4超の頻度で、残便感を感じる
  • 排便の1/4超の頻度で、直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある
  • 排便の1/4超の頻度で、用手的な排便介助が必要である
  • 自発的な排便回数が、週に3回未満である

2.「慢性」の基準

6か月以上前から症状があり、最近3か月間は上記の基準を満たしていること

小児の慢性機能性便秘症の診断基準(小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン)

Neonate/Toddler

4 歳未満の小児では、以下の項目の少なくとも 2 つが 1 か月以上あること

  • 1 週間に 2 回以下の排便
  • トイレでの排便を習得した後、少なくとも週に 1 回の便失禁
  • 過度の便の貯留の既往
  • 痛みを伴う、あるいは硬い便通の既往
  • 直腸に大きな便塊の存在
  • トイレが詰まるくらい大きな便の既往

随伴症状として、易刺激性、食欲低下、早期満腹感などがある。大きな便の排便後、随伴症状はすぐ に消失する。
乳児では、排便が週 2 回以下、あるいは硬くて痛みを伴う排便で、かつ診断基準の少なくとも 1 つ がある場合、便秘だとみなされる。

Child/Adolescent

発達年齢が少なくとも 4 歳以上の小児では、以下の項目の少なくとも 2 つ以上があり、過敏性腸症 候群の基準を満たさないこと

  • 1 週間に 2 回以下のトイレでの排便
  • 少なくとも週に 1 回の便失禁
  • 便を我慢する姿勢や過度の自発的便の貯留の既往
  • 痛みを伴う、あるいは硬い便通の既往
  • 直腸に大きな便塊の存在
  • トイレが詰まるくらい大きな便の既往

診断前、少なくとも 2 か月にわたり、週 1 回以上基準を満たす

日常生活からの便秘対策

食物繊維食物繊維が不足していると考えられる場合には、1日当たり成人男子20g以上、成人女性18g以上の摂取を推奨(両てのひらにのる野菜を毎食)。ただし、過剰摂取は逆に便秘の原因になります。
発酵食品ヨーグルトなどの乳酸菌食品で腸内細菌のバランス改善効果。
水分摂取水分不足の予防により効果が期待できる。朝起きたときの副交感神経が優位な際の飲水はより効果的だが、過剰摂取に気を付けます。
運動運動による腸蠕動の活発化などの効果が期待できます。
マッサージ1日15分のマッサージ(へそを中心に「の」の字を書くように)が有効です。温罨法と言って温めるのも有効で、入浴中などにも定期的に施行します。
排便姿勢ロダンの考える人(かかとをあげ、両肘は太ももの上に置き、前傾姿勢になる)がいいとされますが、転倒しないように気を付けましょう。
排便習慣毎日、排便がなくても定時に便器に座り、排便を試みることも有効です。
シャワートイレ排便なくてもシャワートイレで肛門に刺激を与えることも有効です。

便秘薬(当院で使用している薬)

浸透圧性下剤

  • 塩類下剤…酸化マグネシウム、マグミット、硫酸マグネシウム
    腸管から吸収されにくい水溶性無機塩類で、浸透圧作用によって腸内容の水分を維持し、腸の蠕動も促進するWの効果。効果は早く1-2時間で有効とされ、習慣性が少なく、長期使用も可能(腎機能障害には注意)。
  • 糖類下剤…ラクツロース、ラグノスNF、モニラック(小児のみ)、D-ソルビトール
    消化されない非吸収性の糖類の作用で、浸透圧により水分を保持するだけでなく、腸内細菌によって変化し、腸を活性化します。

刺激性下剤

  • アントラキノン系…プルゼニド、アローゼン、センノシド
    大腸粘膜を刺激して蠕動を起こさせ、排便を促す。服用後6-15時間かかって排便させるため、就寝前に服用する。連用により刺激性が低下する可能性があり、依存性もあるので、短期使用が勧められる。
  • ジフェニール系…ラキソベロン、ピコスルファートナトリウム
    液体で量が調節しやすく、飲みやすい特徴がある。

直腸刺激剤

  • ビサコジル坐薬…テレミンソフト(小児のみ)
    直腸粘膜を刺激して、排便反射を誘発する。
  • 炭酸水素ナトリウム配合剤…レシカルボン坐薬
    肛門から挿入後、体温で温められて、炭酸ガスを発生し、直腸を刺激する。
  • グリセリン浣腸
    グリセリン液で直腸壁からの水分吸収に伴う刺激にて蠕動を促進し、また、便を軟化・膨潤させて糞便を排泄させます。

漢方薬

大建中湯、麻子仁丸、大黄甘草湯、大承気湯、防風通聖散など

合剤

セチロ(ダイオウ、センナ、オウレン、マグネシウム)

新しい便秘薬

  • アミティーザ(ルビプロストン)1日2回朝夕食後内服
    小腸上皮頂端膜に存在するClC-2クロライドチャネルを選択的に活性化することで、腸管内への水分分泌を促進し,糞便の腸管内輸送を高めて排便を促進するという全く新しい作用の便秘薬です。
  • リンゼス(リナクロチド)1日1回朝食前内服
    腸管の上皮細胞に存在するGC-C受容体に作用し、腸管内への水分分泌を促進し、小腸運動を活性化して、便通を改善します。また、神経線維に作用して、腹痛や腹部不快を改善します。
  • グーフィス(エロビキシバット)1日1回夕食前内服
    大腸内での胆汁酸の吸収を抑制することで、大腸内の水分分泌を増加し、胆汁酸の刺激で大腸運動を促進します。効果発現まで5時間以上かかります。
  • モビコール(ポリエチレングリコール製剤)1日1-3回水に溶かして内服
    ポリエチレングリコールが水分を保持することで、便通を改善します。即効性はなく、1週間くらいで効果が安定します。小児に使用しやすい安全な便秘薬です。
  • スインプロイク(ナルデメジントシル)1日1回朝食後 モルヒネなどを服用している患者のみ
    消化管のオピオイド(モルヒネなど)受容体に結合し、オピオイドの副作用である便秘をブロックします。効果発現まで5時間以上かかります。

新しい便秘薬は、従来の便秘薬と全く作用機序が異なるので、併用も可能です。当院では、小児の便秘から高齢者、がん患者の便秘まで対応しています。