年末年始休診のお知らせ
2025年12月30日(火)から2026年1月6日(火)まで年末年始の休診とさせていただきます。
1月7日(水)から通常診療いたします。
ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。


帯状疱疹ワクチンについて(2025.11.23更新)
令和7年4月1日から帯状疱疹ワクチンが65歳以上の方に接種できるようになりました。従来、名古屋市では満50歳以上の名古屋市に住民登録のある方には、生涯に1回接種補助を施行してきました(組み換えワクチンは2回1セット)。この制度は残っていますので、今までに帯状疱疹ワクチンの接種に関して助成を受けたことのない方は、1回接種が助成を受けて可能です。
最新の知見では、GSK(本社:英国)は、帯状疱疹予防ワクチン「シングリックス(遺伝子組換え帯状疱疹ワクチン)」の初回ワクチン接種後最長約11年間追跡調査したZOSTER-049試験(非盲検長期追跡調査試験)において、良好な結果が得られたことを発表しました。本最終データから、50歳以上の成人において、シングリックスが帯状疱疹に対する10年以上の予防効果をもつことが明らかになりました。本データは、スペインのバルセロナで開催される欧州臨床微生物感染症学会(European Society of Clinical Microbiology and Infectious Diseases:ESCMID、旧ECCMID、2024年4月27~30日)で発表されました。
50歳以上を対象とした2つの第III相臨床試験(ZOE-50試験とZOE-70試験)の延長試験であるZOSTER-049試験から次の結果が得られました。
70歳以上における接種後6~11年の有効性は73.1%(95%CI 62.9~80.9)で、50歳以上の全年齢群において有効性が示された。
50歳以上における接種後6~11年の有効性は79.7%(95%CI 73.7~84.6)であった。
50歳以上における接種後11年目の有効性は82.0%(95%CI 63.0-92.2)で、接種後各年においても有効性が示された。
さらに、2025年になって科学雑誌「Nature」などに掲載された帯状疱疹ワクチンの認知症予防効果(認知症のリスクが20%くらい低下する)の可能性があり、生ワクチンの接種で証明されていますが、組み換えワクチンはさらに効果があるとの報告もあります。これらについては、追加検討待ちですが、重要な知見と考えます。
当院では、以上のデータから、基本的に初回、2回目を問わずシングリックスの接種を年齢に関わらずおすすめしています。ただし、現時点では追加接種に関しては11年までしか成績がでておらず、15年、20年のデータ待ちですので、随時更新していきます。
ただし、生ワクチンを5-7年ごとに追加接種していく方法もコスト的にも実績的にも有用な可能性もありますので、年齢や基礎疾患ごとに対応相談させていただきます。
価格は以下のようになります。それぞれ、利点欠点がありますので、詳細はスタッフにお問い合わせください。
帯状疱疹とは
多くの人は子供の時に感染する水ぼうそう(水痘)のウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が原因で、体の片側(最初は必ず体の左右どちらか片側)の一部にピリピリした痛みがあり、徐々にその部分に一致して赤い水ぶくれ(水泡)を伴う発疹ができる病気です。皮膚の神経に沿って発症する特徴的な発疹ですぐにわかると言われていますが、発疹が出にくい場合もあります。発症からなるべく早く抗ウイルス薬を投与しないと治りが悪なると言われており、発症3日以内のできるだけ早くから治療を開始することが良いとされています。一般的には3—4週間で治癒しますが、もし、治療がうまくいかないと、痛みがどんどん悪化して数ヶ月以上治らない、神経痛が残る、発疹が全身に広がり治らないなどの後遺症が残ります。 日本人の成人90%以上は、このウイルスが体内に潜伏していて、病気などで免疫力が低下した時や無理をして体力が低下した、ストレス過多などの時に発症することが多いとされています。特に、50歳代から急激に発症する割合が高くなり、帯状疱疹患者の70%が50歳以上で、80歳までに全ての高齢者の3人に1人が発症するとされているよくある病気です。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹ワクチンには生ワクチン(阪大微研:乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)、組換えワクチン(GSK 社:シングリックス)の2種類があり、接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっていますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。

ビケン(生ワクチン)
1回接種 自費8400円 50歳以上名古屋市補助 4200円
50歳以上で1回接種し、5〜7年後に再接種が推奨(ただし、補助は1回のみ)
シングリックス(組み換えワクチン)
2回接種 自費21600円×2 50歳以上名古屋市補助 10800円×2
50歳以上で2回接種(2ヶ月間隔)追加接種不要(2025年時点)

「厚生労働省 帯状疱疹ワクチン」 より引用
当院での医療DX推進体制整備ついて 2025年11月22日更新
当院は令和6年6月の診療報酬改定に伴う医療DX推進体制整備について以下のとおり対応を行っております。
(1)当院は、オンライン請求を行っております。
(2)当院は、資格確認を行う体制を有しております。
(3)当院は、医師が電子資格確認を利用して取得した診療情報を、診療を行う診察室、処置室等において、閲覧又は活用できる体制を有しております。
(4)当院は、電子処方箋を発行する体制について整備中です。
(5)当院は、電子カルテ情報共有サービスを活用できる体制について整備中です。
(6)マイナンバーカードの健康保険証利用の使用について、実績を有しており、院内に相談窓口を設けています。
(7)医療DX推進の体制に関する事項及び質の高い診療を実施するための十分な情報を取得し、活用して診療を行うことについて、当該保険医療機関の見やすい場所及びウェブサイト等に掲示いたします。
マイナンバーカードによる保険証利用により、診療情報を医療機関同士で連携できるよう、情報取得に同意いただけますようお願いしております。また、薬剤情報を取得することにより、同じ効果の薬剤を重複して処方しないよう防止することが可能になります。投薬内容から患者様の病態を適切に把握することができ、必要に応じて健康診断情報等も確認することによって、適切な医療に活用いたします。また、患者さんの状況に応じて必要があれば、リフィル処方などにも対応しています。
2025年11月22日 たけうちファミリークリニック 院長
目のかゆみ、アレルギーに1日1回まぶたに塗るクリーム(アレジオン眼瞼クリーム)追加情報2025.11.22
持続性・経眼瞼アレルギー性結膜炎治療剤「アレジオン®眼瞼クリーム 0.5%」(一般名:エピナスチン塩酸塩、以下アレジオン®クリーム)
世界で初めての 1 日 1 回上下眼瞼(眼周囲)へ塗布するクリームタイプのアレルギー性結膜炎治療剤として処方可能になりました。従来より抗アレルギー薬として、内服だけでなくアレルギー性結膜炎の治療として点眼薬でも使用されていたアレジオンが、アレジオンクリームとして1 日 1 回上下の眼瞼に指で直接触れながら塗布することで、アレルギー性結膜炎に対する治療効果を発揮するものです。
以下に最新データを追加します。


どちらも動物実験のデータですが、眼瞼クリームは即効性にすぐれ、毎日使用することで相加効果もあり、点眼薬よりかゆみの抑制に有用な可能性があります。
注意事項:
1. 12歳未満の小児には治験データがないため注意が必要になりますが、点眼薬の苦手なお子様にはご相談の上慎重に処方いさせていただきます。
2. コンタクトレンズ使用中の方にも使用可能です。
3. 点眼薬と併用する場合は、点眼薬を最初に使い、そのあとに眼瞼クリームを塗布するようにしましょう。
小児お役立ち資料集に「インフルエンザ」を追加しました(2025.11.16)
2025-2026年定期新型コロナウイルス感染症予防接種について(2025.9.30)
上記について、当院では2025年10月15日(火)より、65歳以上の高齢者患者さんを対象に開始いたします。
実施期間:2025年10月15日(水)〜2026年2月28日(土)予定変更の場合あり
使用ワクチン:コミナティ(R)ファイザー社
摂取回数:期間内に1回
自己負担金:7700円
対象者:名古屋市在住の接種時点で65歳以上又は接種時点で60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器・HIVなどの免疫機能障害のある方(身体障害者手帳1級相当)
* 今回は国からの配給ではないので、予約が必要です。予約のキャンセルは前日までにお願いします。
* インフルエンザと同時接種も可能ですが、これまでのワクチンの接種状況で決定させていただきますが、現在、新型コロナワクチンに関する情報ががあまりにも不足しているため、当院としてはインフルエンザワクチンの接種をまずお勧めしています。ご相談ください。
院長
2025-2026年 インフルエンザワクチンの接種について(2025年9月19日更新)
インフルエンザワクチン入荷しました!(2025年9月19日)
当院では、2025年9月20日より、インフルエンザワクチンの自費接種を開始します。注射希望の方は、予約不要です。今年度は、フルミスト(R)(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)についても2歳から18歳までの方は接種可能ですが、こちらは電話予約が必要です。
- 65歳以上の高齢者で名古屋市の補助を受ける方は、10月15日から1月31日までとなり、今年は1500円で接種できます(予定)。
- 12歳以下の小児は2回接種ですので、1回目は10月までに接種し、2回目は3~4週間後に接種完了をお勧めします。
- 現時点では、当院は厚生労働省及び名古屋市の勧告通り、小学生以下は2回接種を基本としています。
- 小学6年生、中学3年生、高校3年生には、接種券が届き次第、10月15日から1月31日まで無償で接種できます。フルミスト(R)補助対象ではありませんので、ご注意ください。
- 当院は健康保険組合の予防接種補助券も使用でき、フルミスト(R)も補助対象です。
- 受験などのために2回接種をご希望の場合には、18歳未満の方はフルミストをおすすめしています。注射希望の方は、1回目は10月初旬、2回目は12月の初旬をお勧めしています。
当院の接種方法と価格
インフルエンザワクチンの接種量と接種回数
- 6ヶ月以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種(3~4週間あけて、ただし流行時期は1週間)
1歳未満の接種については、条件によって適応がない場合がありますので、必ずスタッフにご相談ください。 - 3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種(同上)
ただし、9歳以上で毎年インフルエンザワクチンをきっちり接種してきた方は、ご同意があれば1回接種も対応いたします。
米国の予防接種ガイドライン〈英語〉:
Prevent Seasonal Flu | CDC - 13歳以上の方 1回0.5mL 原則1回接種
インフルエンザワクチンの価格 税込
| 成人(中学生以上) | 1回のみ 3500円 | |
| 65歳以上名古屋市高齢者 | 1回のみ 1500円(予定) | |
| 3歳未満 | 1回目 3500円 | 2回目 1000円 |
| 3歳~小学6年生 | 1回目 3500円 | 2回目 2000円 |
| フルミスト(R) 2歳~18歳 | 1回のみ8000円 |
*諸事情により、昨年とは接種価格が異なることに注意してください。
- 卵アレルギーやインフルエンザワクチンによるアレルギーのある方は、あらかじめお申し出ください。
- インフルエンザワクチン予診票をダウンロードしてあらかじめ記載して受診していただければ、待ち時間が短縮します。
フルミスト®(経鼻生インフルエンザワクチン)について 2025.11.14更新
本年度分は終了しました。また来年度よろしくお願いいたします!
当院では、2025年度のインフルエンザ流行シーズンに対してフルミスト®の取り扱いを開始しました。「フルミスト®」は鼻に直接スプレーするタイプの生ワクチンで、世界各国で承認使用されています。注射の痛みがなく、効果が8-9か月持続し、1年1回接種です。
対象年齢は、2歳~18歳までの方で、接種後2週間くらいで効果を発揮します。最近ではインフルエンザの流行が冬場に限定されず、俗に言う「季節外れ」のインフルエンザも多数見られることから、受験や海外旅行をお考えの方にお勧めしています。
生ワクチンのため、鼻水などでの他者への感染も考えらますので、1~2週間は免疫不全や妊婦の方との接触に気をつけてください。また、鼻粘膜の刺激により、約6割の方が鼻水、鼻閉などをきたすとされますが、軽症のことが多いです。接種後1週間くらいは、鼻腔でインフルエンザ迅速検査を施行すると、疑陽性になる可能性もあります。接種後の管理について不安がある場合は当院までご相談ください。
接種対象者:2~18歳
接種回数: 1回(1年)
接種方法: フルミスト® 0.1mL 両鼻噴霧
料金:8000円(税込み) *名古屋市の無料クーポンは使用できません。
接種出来ない方:
喘息のある方
妊娠中の方
免疫不全の方
高熱、かぜ症状のある方
免疫抑制剤、ステロイド剤内服中の方
アスピリン内服中の方
強い鼻閉の方
ゼラチン、卵、鶏アレルギーの方
予約:お電話で直接ご予約をおねがいいたします。現在は、電話予約なしでも、喘息疾患がなく、卵アレルギーのない方は直接ご来院いただければ接種できます。
*インフルエンザシーズン中は、数に限りがあり、キャンセルできませんのでご注意ください。
院長
当院の皮膚科疾患の取り組み 2025.07.12
当院は、内科外科の医師が皮膚病を診ることには、いくつかの重要なメリットがあると考えています。
1. 全身疾患との関連を考慮できます。 - 皮膚症状は、しばしば内科的疾患の一部として現れます。
血液疾患(貧血、紫斑病など) → スプーン爪、皮下出血
肝疾患 → 黄疸、手掌紅斑、くも状血管腫、女性化乳房
膵疾患(急性膵炎など) → 特徴的皮下出血
腎疾患 → 皮膚の乾燥やかゆみ、色素沈着、浮腫
肺疾患(COPDなど) → 太鼓バチ指、チアノーゼ
自己免疫疾患・膠原病(全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、リウマチなど)→ 特徴的な皮膚所見
ホルモン異常(クッシング症候群、アジソン病など) → 特徴的な皮膚所見
- 内科医は、主な症状と採血結果に加えてこれらの皮膚の症状から内科疾患を疑い、より包括的な診断が可能です。
2. 処方した薬剤のアレルギーを常に念頭に置いています。 ― 内科で処方される多くの薬は、発疹やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
例:抗菌薬、鎮痛剤、抗てんかん薬、造影剤など
- 内科医は処方歴をもとに薬疹を早期に疑い、対応します。
3. 慢性疾患の一環として皮膚症状を管理しています。 ― アトピー性皮膚炎や乾癬などは、生活習慣病やメタボリックシンドロームとの関連もあり、高血圧、脂質異常症、糖尿病と皮膚症状をトータルでマネジメントしています。
4. 初期対応やトリアージが可能 ― 皮膚症状の中には緊急性があるもの(壊死性筋膜炎、スチーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症など)もあります。さらには、
帯状疱疹など早期から治療を開始しないと、抗ウイルス薬がきかなくなる疾患もあります。
- 内科医が皮膚症状を見慣れていれば、重症例の早期発見・迅速な専門医への紹介が可能です。
5. どこの科に受診するか迷ったら ― 当院では、簡単な皮膚症状も積極的に診させていただき、必要あれば軟膏処置や、水イボ、巻き爪などの処置も行なっています。もちろん、難治性の皮膚病はすぐに専門医に紹介していますので、小児科、内科、皮膚科、外科など、どこの科に受診するか迷ったらご相談ください。
- 簡単な切開、排膿、培養検査、生検などもご希望があれば行っています。
妊婦さん用のRSウイルスワクチン(アブリスボ®)について 2025.07.06
RSウイルスは世界中に広く分布しており、生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%がRSウイルスに感染します。乳幼児における肺炎の約50%、細気管支炎の50~90%がRSウイルス感染症によるとされています。症状は感冒様症状から下気道感染に至るまで様々ですが、特に生後6か月未満で感染すると重症化することが示されています。また、合併症として無呼吸、急性脳症などがあり、後遺症として反復性喘鳴(気管支喘息)があります。日本では、毎年約12万~14万人の2歳未満の乳幼児がRSウイルス感染症と診断され、約4分の1(約3万人)が入院を必要とすると推定されていますが、有効な治療薬はありません(重篤な基礎疾患のある新生児、乳幼児には、モノクローナル抗体療法による予防が可能)。RSウイルス感染による乳児の入院は、基礎疾患を持たない場合も多く(基礎疾患のない正期産児等)、また、月齢別の入院発生数は、生後1~2か月時点でピークとなるため、生後早期から予防策が必要とされています。
RSウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ®)の機序は母子免疫であり、妊婦に接種することにより母体のRSウイルスに対する中和抗体価を高め、胎盤を通じて母体から胎児へ中和抗体が移行することで、乳児におけるRSウイルスを原因とする下気道疾患(肺炎、気管支炎など)を予防します。今回市販直後調査の第2回結果を受けて、基本的には産科で接種可能ですが、当院でも希望があれば接種可能になりました。適応症は、“妊婦への能動免疫による新生児および乳児におけるRSウイルスを原因とする下気道疾患の予防”で、妊娠24~36週の妊婦(当院ではより有効性が高いとされる28~32週をお勧めしていますが、接種後2週間以内の早産の場合には赤ちゃんに十分な免疫が得られるか不明とされています)に1回0.5mLを筋肉内に接種をお勧めしています。妊娠高血圧症候群の方は産科と相談が必要ですが、特に、乳幼児のご兄弟がいるご家庭はご検討いただきたいと考えます。 院長
