赤ちゃんの吐き戻し
「溢乳(いつにゅう)」と「吐乳(とにゅう)」は、どちらも赤ちゃんがミルクを口から出すことですが、少し意味が違います。
溢乳(いつにゅう)
赤ちゃんの口から「たら〜っと自然にあふれる」状態です。げっぷと一緒に少量出たり、寝かせた後に少し戻ることがあります。
*溢乳であれば、赤ちゃんの生理的な現象なので、それ以上の原因や対処法を考える必要はありません。
特徴
- 少量
- 苦しそうではない
- 飲んだ後に機嫌がよい
- 体重増加が順調
- 新生児〜乳児ではよくある
*赤ちゃんの胃はまっすぐで、胃の入り口もゆるいため起こりやすいです。
よくある場面
- 飲みすぎた時
授乳について(乳児期前半の栄養) – たけうちファミリークリニック 参照 - 空気を一緒に飲んだ時
- 飲んですぐ寝かせた時
- お腹が圧迫された時
吐乳(とにゅう)
「ゲボッ」と勢いよく吐く状態を指します。
特徴
- 量が多い
- 勢いがある
- 繰り返す
- 苦しそう
- 顔色不良や元気低下を伴うことがある
吐乳の小児科受診の目安
*次のような場合は小児科へ相談が安心です。
- 毎回大量に吐く
- 噴水のように吐く
- 体重が増えない
- ミルクを全然飲めない
- 緑色・黄色の吐物
- 血が混じる
- 元気がない
- 発熱がある
溢乳・吐乳を減らす工夫
① 飲ませる姿勢を少し起こす。
・ 赤ちゃんの頭が体より少し高い位置になるように
・ 真っ平らより、やや斜めがおすすめ
② こまめにゲップをさせる。
・ 片方のおっぱいごとに一度ゲップ
・ 飲み終わったあともしっかり
③ 飲みすぎを防ぐペース調整
・ 勢いよく飲みすぎる場合は途中で一旦休憩
・ 母乳の出が良すぎるときは少し搾ってから授乳授乳後のケア
④ すぐ寝かせない(10〜20分は縦抱き)
・ 抱っこで落ち着かせる
・ そのまま寝かせると逆流しやすい
⑤ お腹を圧迫しない.
・ おむつ・服をきつくしすぎない
・ 授乳直後に激しく動かさない
⑥ その他
・ 頻回に少量ずつ飲ませる(ドカ飲み防止)
・ うつ伏せ寝はNG(安全面のため仰向け)
・ よだれかけやガーゼでこまめにケア
*母乳が足りているサイン
・ おしっこがしっかり出ている。
1日 6回以上しっかり濡れている。透明〜薄い黄色ならOK
・ 1日に7~8回は飲んでいる。
・ ゴクゴクと飲んでいる音がする。
・ 体重が増えている。
・ 授乳後の機嫌が良い。
・ 顔色が良い。
・ 肌に弾力がある。
・ 排便がだいたい3~7回/日ある。
*母乳が足りないサイン
・ 授乳後にぐずったりして機嫌が悪い。眠ってばかりいる。元気がない。
・ 哺乳力が弱い。いつまでもおっぱいに吸いついている。おっぱいから離れない。常におっぱいを探す。
・ 指しゃぶりをずっとしている。
・ 授乳ペースが3時間空かない。
・ 排尿、排便の回数が少ない。尿の色が濃い。
・ 便が硬くて出にくい。

