新しい高齢者肺炎球菌ワクチン、キャップバックス®21価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV21)
2025年10月に肺炎球菌結合型ワクチンのキャップバックス®が認可されました。
米国予防接種諮問委員会(ACIP)では、2024年10月に50歳以上の成人に対して1回のPCV21の接種を推奨した。
その特徴は、
- キャップバックス®は、小児への肺炎球菌ワクチン導入後に生じた成人における血清型の疫学変化を踏まえ、含有する血清型を選択しました(15A,15C,16f,23A,23B,24F,31,35B)。
- 肺炎球菌ワクチンの接種歴がない50 歳以上の成人を対象とした試験で、キャップバックス®またはPCV20接種後30日目の血清型特異的OPA GMT比(オプソニン化貪食活性-幾何平均抗体価比:免疫応答の誘導の評価)を確認しました。キャップバックス®は、キャップバックス®固有の11血清型のうち血清型15Cを除く10血清型でPCV20に対する優越性が検証されました。
- 肺炎球菌ワクチンの接種歴がない65歳以上の成人を対象とした試験で、キャップバックス®またはPPSV23接種後30日目の血清型特異的OPA応答の上昇倍率が4倍以上であった被験者割合を確認しました。キャップバックス®は、キャップバックス®固有の8血清型でPPSV23に対する優越性が検証されました。
- 1年以上前に肺炎球菌ワクチンの接種歴がある50歳以上の成人を対象に、追加でキャップバックス®を接種した際、21種類の血清型に対して免疫応答が誘導されました。
- 重大な副反応として、ショック、アナフィラキシー(頻度不明)があらわれることがあります。主な副反応は、注射部位疼痛(36.0%)、疲労(10%以上)、頭痛(10%以上)でした。
*すなわち、小児に使用した肺炎球菌ワクチンによる侵襲性肺炎球菌感染症の原因血清型の変化に対応して、プレベナー®20(PCV20)やニューモバックス®(PPSV23)に優越性、非劣勢が確認されたということです。


2019小児・成人の侵襲性肺炎球菌感染症の疫学情報HP

さらに、最近の高齢者の肺炎球菌性肺炎の原因菌の血清カバー率が、PCV15、PCV20、PPSV23が28.0%、43.7%、44.1%であったのに対して、PCV21は71.9&と非常に高かった。

MSD Connect HPより引用
*免疫応答の維持もあり、以下の追加接種に対応します。
肺炎球菌ワクチン接種スケジュール(2026年3月時点)
ニューモバックス®既接種(接種済み)
→ 1年後 → プレベナー®20 1回のみ(自費接種)
→ 1年後 → キャップバックス® 1回のみ(自費接種)
ニューモバックス®未接種
→ 65歳以上 プレベナー®20 1回のみ(補助あり)
→ 65歳以上(要相談) キャップバックス® 1回のみ(自費接種)
*ニューモバックス®の5年ごとの追加接種は推奨されない。2026年4月以降は定期接種の対象外です。

当院では、希望があれば自費15000円(税込み)で接種可能です。ご相談ください。
